財団法人白米千枚田景勝保存基金の設立趣旨
白米千枚田は、日本海に面して棚田が連なり、その美しい景観は奥能登を代表する稀少な観光資源として多くの観光客に親しまれており、昭和31年4月30日には輪島市の名勝に指定されております。
この白米千枚田の景観保存のため、輪島市においては、昭和45年度より所要の助成を講じてきたところでありますが、徐々に休耕田が増加し、その景観の保存が重要な課題となっています。このため、平成4年度よりボランティアによる耕作協力など、地域住民等とともに保存活動に一層の取組みを行っているところであります。
しかしながら、今後その美しい景観を将来にわたり保存していくためには、白米千枚田を活用した観光振興策の企画・検討、景観保全のための所要経費の安定的確保等をより協力かつ機動的に推進していくための支援体制づくりが必要不可欠であると考えております。
こうした観点から、耕作者の耕作意欲の高揚を図り、白米千枚田の美しい景観を活用して奥能登地域の観光振興に寄与するとともに、地域の特性を生かした個性あるまちづくりを推進していくため財団法人千枚田景勝保存基金を設立するものであります。
設立後の取り組みとしては、財団法人千枚田景勝基金は平成25年4月1日に公益財団法人白米千枚田景勝保存協議会に移行しております。
主な事業内容
白米千枚田景勝保存事業
・千枚田景勝保存会(地元)への耕作支援
・オーナー制度の管理運営
・千枚田の観光振興(参考)基金設立後の主な千枚田の出来事
平成5年 隣接する「千枚田ポケットパーク」が道の駅登録(建設省)
千枚田無電柱化(NTT)平成6年 手づくり観光地百選(通商産業省) 平成8年 水の郷100選(国土庁)
全国棚田連絡協議会加入平成11年 全国棚田100選(農林水産省)
第1回米米フォーラムin輪島の開催平成12年 10月24日 石川県指定名勝に指定 平成13年 1月29日 国指定文化財名勝「白米の千枚田」に指定 平成18年 4月1日 白米千枚田愛耕会が発足
5月13日 小泉純一郎総理大臣(当時)が千枚田を視察平成19年 4月1日 白米千枚田オーナー制度の発足
5月12日 小泉純一郎元総理大臣オーナー制度特別名誉会員に就任平成20年 4月2日 演歌歌手・水森かおりさんが特別名誉会員に就任 平成23年 6月11日 能登の里山里海が世界農業遺産(GIAHS)に認定 平成24年 3月26日 白米千枚田棚田復活プロジェクト
能登の里山里海が世界農業遺産に認定されたことを記念して、耕作放棄されている田んぼを7枚復田平成25年 4月1日 財団法人千枚田景勝保存基金は公益財団法人白米千枚田景勝保存協議会に名称変更し移行
4月11日 小泉純一郎氏と小泉進次郎氏が特別名誉会員に就任
10月18日 安倍晋三総理大臣(当時)夫人・安倍昭恵氏が特別名誉会員に就任
11月9日 道の駅千枚田ポケットパークが全面改修されリニューアルオープン白米千枚田について
平成13年1月29日に1,004枚の棚田が国指定文化財名勝に指定されました
総面積 40,051㎡(畦をふくむ) 耕作枚数 943枚 休耕田 25枚 畑 36枚 合計 1,004枚 令和4年度白米千枚田オーナー制度会員数
会員区分 会員数 石川県内 関東圏 中京圏 その他 オーナー会員 175 52 87 10 26 トラスト会員 25 6 15 1 3 企業会員 14 5 5 3 1 特別名誉会員 7 0 5 - 2 合計 221 63 112 14 32 ※令和4年度特別名誉会員
安倍昭恵氏、小泉進次郎氏、永井豪氏、ちばてつや氏、北京飯店、令和4年度作業内容等
作業内容 日程 会員参加者概数 田起こし 4月3日 89名 畔塗り 4月17日 72名 田植え 5月8日 270名 草刈り① 6月12日 52名 草刈り② 7月17日 68名 草刈り③ 8月21日 58名 稲刈り 9月17日~18日 294名 令和4年度 輪島市千枚田ポケットパーク入り込み状況
月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 入り込み数 31,000 59,600 30,000 37,900 56,400 49,800 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 58,000 58,500 21,900 11,700 14,800 37,500 467,100